2008年6月2日月曜日

東京人がいかない場所


初めてミッドタウンに行った後、何十年ぶりかで東京タワーに上ってみた。京都に住んでいる人が京都タワーに上らないように、東京の人もここに行くことは滅多にないだろう。

今まで知らなかったのだけど、タワーの特別展望台より上はテレビ放送用、特別展望台と大展望台の間は主にラジオ放送用、大展望台より下は風速計に使われているそうだ。ウチの奥さんが「東京タワーってこんな形だったっけ?」と違和感を覚えたのは、地デジ放送用の円筒形のアンテナが特別展望台の真上に追加されたためだ。

久しぶりに間近で見る東京タワーは、最近の高層建築に慣れた目には意外に小さく映った。実際、150mの大展望台は、昔のイメージにあるような驚くほどの高さはなく、最近の高層マンションでは珍しくない眺望が眼前に広がっていた。

正直、これでイマドキ入場料820円は高い!高層化が進んだ昨今、こんな眺望はタダで見られる場所も多く、取ってせいぜい400円がいいとこじゃないか?

まったく記憶になかったのだけど、もっと高いところまで上れる特別展望台には追加で600円払う必要がある。さすがに250mの眺望はなかなか見られないので600円でも魅力的だったが、すでに820円支払っていることと、高額でも観光客が長蛇の列を作っていることに一気にモチベーションは低下し、結局上らなかった。

そのまま日没を展望台で迎えたのだけど、天気がよかったので夕日がきれいだった。徐々に大都会に灯が点っていく景色は見ていてとてもおもしろい。残念なのは、夜景を撮っても東京タワーが入らないこと(ここが東京タワーだけに当たり前なのだけど)。やっぱり東京タワーは上るものではなく、遠くから眺めるものなのだと改めて思った。

最後に残念だったのは、せっかくの東京の観光資源なのに、エレベータなどで日本語以外のアナウンスがなかったこと。アジアからの観光客がほとんどなんだから、中国語、韓国語、英語を追加した4カ国語でアナウンスがあるべきなのではないかと感じた。台北の101は中国語、英語のみならず日本語まであったのだから、もうちょっとがんばっていいのはないだろうか。

第2東京タワーが計画されている中、東京タワーの10年後が心配になった一日だった。(ちなみに第2東京タワーの建設と2011年地デジ放送の本格開始はなんら関係がないらしい)

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